タイムスタンプと先使用権 【日々是知財】

昨夜のNHKテレビ放送
クローズアップ現代は、「変わる”1秒の重み”」という表題で時の重要性を特集していた。

いろいろな分野での1秒の重みを例示していた。 うるう秒は、原子時計とのずれを定期的に調整する。 地震の警報によって、すべての新幹線は本震前に緊急ブレーキを作動させた。

そのような例の中で、タイムスタンプが紹介された。 重要な技術情報の存在を1/1000秒の正確さで証明する。 実際にはそんなに細かい時刻は必要ないと思う。 しかし、それだけの正確さを持っているという余裕を表している。  
その説明の中で、「先使用権(せんしようけん)」という言葉が説明されていた。  これは特許を出さなくても技術を守ることができる権利と言える。
先使用権

TV画面で、赤線が引かれた部分は、特許庁の資料 先使用権制度の円滑な活用に向けて−戦略的なノウハウ管理のために− の8ページにある。
「仮に他者が特許権を取得したとしても、先使用権制度を活用することで、その事業を継続することが可能です。」
つまり特許を出さなくても、後から他者に特許されても、自社技術を実施できるのだ。 そのためには、秒単位で技術の存在を証明しておくと良い。
 それが「タイムスタンプ技術」だ。

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