商標公報に見る中国語のよみかたの例

日本の商標公報に現れた中国語の読み方には、いろいろあるという例です。

▲凱▼▲徳▼▲購▼物星
ガイトクコーブツセー,カイドウオゴウウシーン,カイダゴウウーシーン

▲▼は、日本語に無い漢字を日本語にある漢字に変換したことを示します。
元の漢字は、「凯德购物星」


商標は、早いもの勝ち(先願主義)です。
あとから出した(後願)商標は、先の商標(先願)と似ていて区別がつかない、などの場合には登録されません。
そのときに参考にされる一情報として、商標の”読みかた”があります。

商品はあの「○○」を買おうと言葉(発音)で考えますから、読み方はとても重要です。

漢字の国である中国は、漢字を使った商標出願を積極的に行っています。
その商標と、日本での出願商標とが比較されますので、外見だけでなく発音(よみかた)で記録(記載)しておく必要があります。

国際登録1133543

CAPITASTAR商標

J-PlatPatより引用
キャピタスターというシンガポールの会社による登録商標です。
この商標には、買い物カゴのようなバーコード形状に、中国語が書かれています。

これはどう発音するのでしょう。
google翻訳[6]

google翻訳サイトで、「凯德购物星」を手書き入力してみます。
すると、ケイドショッピングスターと訳されました。

google翻訳では、発音記号が出てきます。
Kǎi dé gòuwù xīng
発音も聞けます。

これを発音で書くと、カイダゴーウーシン という感じでしょうか。
自分ならそうします。

この公報の審査担当者は、 ガイトクコーブツセー,カイドウオゴウウシーン,カイダゴウウーシーンという発音をつけました。
中国語には、広東語、上海語など、普通の中国語発音とは全く違う発音もありますので、注意が必要なのかなとも思います。
でも審査上は、日本語読み(ガイトクコーブツセー)と、北京語読みで良いのでしょう。

テキストスピーチ
Text-to-Speechというサイトに「凯德购物星」を入れて発音させてみると、カイドウオゴウウシーンという発音にも聞こえます。
こちらのサイトのアニメ風の女性は、マウスを目で追います。 髪の毛も揺れます。おもしろい。


キャピタスター
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キャピタスター商標登録出願中
シンガポールのキャピタランドが運営。日本では2015年4月に、オリナス錦糸町で初めて導入された。
錦糸町オリナス。キャピタスター開始の看板
錦糸町オリナスでのキャピタスター開始の看板
撮影2014.04.24

>カタカナ語

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