金魚型のストラップ。
柔らかい材料で覆(おお)われており、口の下付近のスイッチを押すと、目が光り、プクプクプァといった音も出ます。
愛らしいマスコットのようでもあります。
金魚型ストラップ
このストラップが、スイッチを押しても反応しなくなりました。
もう電池が切れてしまったのだと思い、交換しようとしました。
ところが、簡単に交換できるような構造にはなっておらず、ようやく交換しても作動しない状態です。
興味を持って調べてみたところ、電池に問題はなく、不良はスイッチ自体にありました。
ついでに、スイッチも分解して修理した状況が以下になります。
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分解は簡単なようですが、意外に面倒です。
最初にスピーカの蓋を外す。
次に尻尾のネジを外す。 |
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すると、電池が出てきます。
スイッチを取り出すためには、更に頭を分解します。
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頭を分解して、基板を取り出す。
スイッチの分解には、4個の小さなプラスティックリベットを切断して、金属板を外します。
この基板の裏面には音を出すICが着いています。
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このスイッチは、タクトスイッチ(Tactile switch)と呼ばれるもので、ビデオ録画機の各種前面スイッチなど様々な機器に多数使用されています。
分解したスイッチを顕微鏡で見ると、接触部に腐食が発生しています。
これが絶縁性酸化膜となって、接触不良になっていました。 |
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腐食は、タクトスイッチの本体側にもありました。
これを、カッターの先で削り落とします。
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その後、スイッチを組み立て、プラスティックリベットを半田こてで溶かして、上蓋を固定させます。 |
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その後、分解と逆の手順で組み立て、動作は正常になりました。
2009.12.20 |
(行政書士による著作物存在確認、 タイムスタンプ付与代行) |