注目の技術(25) |
貝を使用した環境センサ。 「読売新聞夕.2008.03.16 」 ミキモトの真珠研究所等で、生き物である貝(アコヤガイ)に貝の開閉センサを付けて、その開閉動作によって、海水の異常を検出するセンサを開発。 アコヤガイが悪いプランクトンを吸い込むと、頻繁に殻を開閉させて体内からプランクトンを追い出そうとするという。 それで赤潮が発生する5日も前から、水質の異常が解るのだそうだ。 また水深が浅いところの貝は反応しないことを発見し、赤潮のときでも、浅い場所に引き上げるだけで被害を防げるようになったという。 この技術に注目するのは、機械では検出できないことに生物を使うという着目点だ。 人も生物なので、たとえると、良い環境のセンサを作ろうとした場合、暑い寒い程度は、温度計を使えば簡単に判断できる。 しかしそこに五月蝿い、カビ臭い、狭い、色使いが悪いなどの減点要素や、高原の爽やかさや、景色の良さなど加点要素を加味しようとした場合、それを機械で判断しようとすれば、非常に大がかりになり、確度も低い。 けれども、そこに人が居て、快、不快のボタンを押すことは簡単だ。 人間に頼らず、人間に役立つ情報を得ようと思えば、自然に聞くのが一番かもしれない。 貝に限らず、植物など動かない生き物に色々と聞いてみたいものだ。 意外な事実がわかりそうな気がする。 「有害な水質環境の検出方法および水質環境監視システム」 特許公開2004-317504 特許第3607284号 「有害プランクトンの検出法」 特許公開2000-93038 特許第3383223号 Amazon 本 赤潮―発生機構と対策 (水産学シリーズ) 生物のスーパーセンサー (シリーズ・ニューバイオフィジックス) |
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