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CM(コマーシャル)を作ることは、一本の映画を製作するようなもの。 |
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震災では想定外のことを色々経験することになりました。 テレビ放送が、すべて震災関連になり、余震の続くその後は原発問題が生じ、毎日のめりこむように画面に見入っていました。 そのような中で、ACのCMが何度も何度も繰り返されました。 スポンサー(CM提供会社)が、イメージを損なうことを恐れ、放送自粛に入ったためです。
放送局は、スポンサーの放送時間枠を使いましたという証拠を残す必要があるのですが、スポンサーの自粛枠に、何も放送しないと事故扱いになってしまうこと等もあって、仕方なくACのCMを使ったと言われています。 yahoo!:検索結果 なぜACばかり ところが、このAC CMは一見すると政府の放送のようでもあり、しかも道徳の授業のような内容なので、何度も流されると、親の言うことに反発するかのごとくの感情をCMに覚えるようです。 他の人はともかく、私には言うな。 といった感覚でしょうか。 CMの最後の「エーシー」という声が耳障りという批判が殺到して、途中から急遽最後の声だけの部分を切って放送するようになりました。 ♪エーシーという音声(サウンド・ロゴ)の削除を始めましたとするACのお知らせ http://www.ad-c.or.jp/information.html まさに想定外の連続です。 震災から3ヶ月を経て、ようやく通常の放送に戻ったものの、CMは微妙に震災前と変わっているような気がします。 特に、パチンコ業界関連のCMが皆無になったことも、想定外ではないでしょうか。 パチンコ関連業界は知的財産関連、特に特許、著作権においては大きく貢献をしていますので、パチンコCMの激減は知財業界にとっても想定外ではないかと思います。 今後知財業界としては、省エネ技術、新エネルギー等、発展的な想定外に期待したいところです。 4月ころの各社のCMには、他社の動向をビクビクして見るような慎重に吟味した雰囲気を感じ、一様におとなしくなっている雰囲気が感じられました。 なにしろ、震災関連番組ばかりの中、アニメを放送した局に抗議の電話があったというのですから。 アニメ放送には日常性を取り戻してほしいという考えがあったなどとする会見記事 http://www.tv-tokyo.co.jp/contents/ir/jpn/getsurei/201103.html そんな緊迫した状況の中で、元気に光ったCMが放送され、うれしい注目をして見入りました。 メガネのCMです。 メガネをかけた多数の女性が、変わったコスチュームで振り付けされた斬新な構成です。 特に、使われた曲(テクノポップというのでしょうか)が心地良く、しばらく聴いていたいと感じさせます。 Zoff TVCM Zoff's Wonderland編 30秒 http://www.youtube.com/watch?v=STVRDvtt9mU&feature=related YouTube(R)より、画像を引用 普段、CMに注目することはあまり無いのですが、このCMは内容も曲も素晴らしいと感じました。 震災後の特殊な気分(精神状態)にあったのかもしれませんが。 誰が作曲したのだろう、とネットで検索すると、やはり注目したした方がいたようで、作曲者がわかりました。 曲の作者は戸田誠司さんですとするlivedoor(R)ニュース記事 http://news.livedoor.com/article/detail/5507722/ YouTubeにはメーキングビデオ(CM制作過程)がUPされていて、相当に苦労して作られたのだということがわかります。 Zoff TVCMメイキング Zoff's Wonderland編 http://www.youtube.com/watch?v=0x0QKbBv3K4&NR=1 YouTube(R)より、画像を引用 1本のCM作りは、映画の製作にも匹敵する、知的財産(著作権等)の集合です。 映画の著作権の場合には、通常、製作を企図(プロデュース・スポンサー)した人に著作権が生じます。 このため素晴らしい曲も、おそらくは制作者側に著作権を譲渡しているのではないかと思います。 せめて、CMの隅にでも作曲者や、振り付け者の名前が出れば良いのですが。 一時的にすさんだ心に、活力を与えてくれたCMと、その制作者に感謝しながら、知的創造のすばらしさを実感いたしました。 もちろん、ZOFF社のメガネにも注目いたしました。 http://www.zoff.co.jp/
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