家庭用品修理＜イルミネーションランプ、クリスマスライト＞

家庭用品修理例：LEDクリスマスライト（イルミネーション）

　クリスマスの声が聞こえてくる（季節になる）と、街角の樹木がイルミネーションで華やいできます。
　　　　

　家の中にも光の装飾をしようと、いろいろな照明（イルミネーション）ライトが販売されています。

　昔は、小さな電球を使っていても、球（ランプ）は意外に大きく、電線も太いものばかり、明るすぎてまぶしいなどで、飾り付けは思うようにゆきませんでした。

　ところが今ではLED（発光ダイオード）が普通になり、とても繊細な照明ができるようになりました。

　しかもお値段が信じられないくらいに安くなっています。

	これは、LEDの電球が10個付いて、単三電池2本で光るイルミネーションライトですが、210円で売られていたものです。　　安くても、電球の処理（配線接続）などがしっかりとしており、安心して使えるものです。　　ところが、電池ボックスの部分のバネ（巻きばね、スプリング）が外れてしまいました。　　バネを電池とともに上手に入れれば使えるのですが、実は去年はそれで使っていたものの、今年も季節になり、今度こそ直してほしいと言われたのです。
		スプリングを付けているプレート（金属板）を抜いて調べてみます。　　プレートとスプリングはプレートの一部を、はとめのように切って、スプリングを押さえていたとわかります。　　　ところが、金属部分の突起が短すぎるので、スプリングを押さえきれません。
		そこで、修理は半田付け（はんだずけ）することにします。　スプリングは鋼鉄ですので半田が乗りません（つきません）。　半田が乗る部分は、鋼鉄にメッキされたニッケルなどの皮膜に付きます。　このため、普通に半田できたとしても、皮膜が剥がれてしまいます。　つまり、スプリングはすぐに取れてしまいます。
		そこで、適当な電線をほぐして、中の細い線（細銅線）を使ってスプリングとプレートとを縫うよう結びつけます。　　これだけでもスプリングは外れなくなるので、修理完了となるのですが。　　より外れにくくさせるために半田付けします。
		これで、プレート（スプリング付き）を元に戻せば、LEDが点灯します。　ところが、電池に蓋をして少しショック（たたく）を与えたところ、消えてしまいます。　　よく見ると、今度は右側の電池が、プレートに接触していません。　（赤の矢印の隙間）
		これは、電池ボックスがきつすぎ（余裕がなく）て、入れられた電池が、固定されてしまうためです。　製造時の金型に余裕がなかったようです。　　そこで、中央の分離板を除去して左右にゆとりを作ります。
	これで、電池の挿入に余裕ができ、左右で挟まれて固定されることが無いので、スプリングに押されて動くことができます。　　その結果、電池のプラス側が、プレートに十分にコンタクト（接触）するようになりました。　この後、電池には蓋がされるので、外れることはありません。
	さっそく我が家の小鳥の思い出コーナーを照らしてみました。

　

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