うるさいファン(Youtube映像) |
このパソコンは、ときどきしか電源を入れなかったので放置していたものです。
使うたびにガリガリブーブーという音は、知的作業を行う上で能率を落とします。
音はファンの音ですが、ファンは電源部とCPU部とで合計二つあります。
映像は、パソコンの電源部のファンを指で押さえて、音の変化を確認しているところです。
指で直接さわるのは危険そうですが、電源部をあけなければ感電の恐れは少ないといえます。 またファンは扇風機よりもはるかに小さい力しかありません。 (よく男の子は扇風機を手で止めますね。)
これで、電源部のファンだけが悪いということがわかります。 |
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さっそく分解して、ファンを取り出します。
パソコンは分解が極めて容易にできます。(自作パソコンです)
電源部はわざわざ静音タイプを選んだのですが。
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Youtube映像 |
ファン単体に電源を入れて、回しながら状況を確認します。
(電源は直流12Vです。)
とても薄くできていて、風量も十分あります。
位置によって時々静かになります。
ベアリング不良でしょうか。
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緑のシールを剥がし、 軸を抜けないように留めているワッシャー(プラスティック)を外します。
これは、C字型になっているので、切れ目に尖ったものを差し込めば外せます。
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あとは、軸を押せばファン羽(fin,blade)が簡単に抜けました。
ファン側には回転軸と、円形磁石も付いていることがわかります。
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構造は非常に簡単。
ベアリングを予想したのですが、みつかりません。 特殊な回転軸なのでしょうか。
特に削れたような部分も見つかりません。 受け側の金属がスポンジのような感じに見えます。 |
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とりあえず出来ることがないので、手元にあったシリコングリスを塗布します。
(シリコングリスのチューブ蓋が割れたので、ビンに入れています。) |
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ファン回転 Youtube映像 |
これだけで、回転騒音(ノイズ)は消えて、風切リ音だけになりました。
(映像には、回っているファンを引き抜くシーンもあります。) |
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単純な構造に興味を持ち、シールに書かれていた「ハイプロベアリング」を調べてみました。
すると、ボールベアリングどころか、内部にオイル保持用の Oリングとワッシャーも無いという、特許構造であるとありました。
http://www.ainex.jp/support/fan/bearing.htm#sl-hypro
米国特許7708466 より、図面の一部を引用
特許は、このあたりでしょうか。
Lubricated bushing ADDA Corp. |
追記:ただし、グリスアップだけでは、再発するでしょう。
なぜなら、異音が出る段階で、なんらかの傷やガタが生じたであろうことが予想されるからです。
特殊なグリスでなければすぐに効果は薄れ、異音が再発するでしょう。
結局はファン交換することになると思います。
適度な粘性と、耐熱性を持つオイルが有効という情報⇒ Quiet noisy computer fans with a drop of oil
WD-40では、サラサラすぎますね。
⇒ 食用油を差したが大丈夫かという情報 教えて!goo
ミシンオイル(machine oilが良いという情報あり。)
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