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問題は、配線(コード)だと言えます。
半田付けを外して、コードだけを取り出します。
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テスターで、切れている部分を探しますが、 コードのどこが切れているかはほとんどわかりません。 (外観は綺麗ですし、すでに切れが進んでいて、導通状態になりにくいため。)
そこで、順に切って行ったところ、根元から10センチくらいのところで切れていました。
切れた部分を、顕微鏡で見ると、カッターで切ったような切れかたです。
(バナナの皮を剥かずに、中だけ切る手品のようです。)
また、切れた電線の先端が少し丸くなっているのは、電気火花で融(と)けたり、振動で削れたりしたのでしょう。
消費電力が10ワットと少ないので、電流も少なく、内部が燃えるほどにはなっていません。
したがって、切れ掛かったハンディマッサージ機をそのまま使っていても、火事などの心配は少ないと言えます。 (使えなくなってしまうだけでその他の危険性は少ないということです。)
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悪いところがわかったので、それを切断してコードを戻せは直るわけですが、
振動の大きい装置であり、しばらく使えば同様に壊れることが予想できます。
(壊すような使い方をしている人が、再び使うため。)
そこで、コードが切れにくくなる改良型修理をしてみます。
「切れにくいコード」として、すぐに思いつくのは、カールコード(curl
cord)、またはスパイラルコード(Spiral cord)です。
ドライヤーや髭剃りなどで普通に採用されています。
秋葉原を探せば、カールコード単体で購入できそうです。
しかし、切れた部分だけカールにすれば改良にはなるので、部分カールに挑戦してみます。
最初は、ドライバの柄にコードを巻きつけて、ヒートガン(温度の高いドライヤーのような器機、最高温度500度程度)で焦げない程度に暖めてみました。
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しかし、失敗でした。 ゆるいカールしか得られないし、すぐに元に戻ってしまいました。
これは、コード(電線)の被服(合成樹脂)の組成(成分)によるところが大きいかと思います。
硬めに感ずるコードには、うまく行くかもしれません。
このコードは、もともと柔軟性を意識しているようで、非常に柔らかく感じます。
そこで、考えて、プラスティック接着剤(ホットボンド)を使ってみることにしました。
電線の溝に塗布してみました。 その後ヒートガン(ドライヤー)で仕上げます。
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すると、弱い感じではあるものの、小径のカール部分ができました。
コードを持って、本体を逆さに吊ってもカールは戻っていません。
部分カールの成功です。
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修理後の最終状態。
良い感じで使えそうです。
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組み立て時の注意等
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