新特許電子図書館 ちょっと検索(商標)

特許庁関連の特許電子図書館が新しくなって、いろいろな評判があります。
自分的には、良い方向だと感じています。
あいかわらず公報への直接リンクができない点は、資料の二次利用という点では残念ですが、弊害を憂慮しているのかもしれません。

良い点ですが、まずアドレスが、httpからhttpsへ変更されています。
つまり、セキュリティーが強化されたんだと思います。
ただし完璧だとは思わないほうが良いと思います。 したがって、検索用語は漏れることがあっても良いという意識が必要だと思います。

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検索例

商標がわかりやすいので、試してみました。
以前に、尖閣マグロをブランド化するという新聞記事がありました。
尖閣マグロ
読売新聞2012年11月9日記事より。

隣国との関係で、一気に注目された地名です。
これをブランド化するということは知財意識の観点からみて賛成だと感じたものです。

さて現在、どう登録されているのか。
尖閣で検索
J-PLATPATの商標を探すに、「尖閣」を入れて検索します。
すると、2件がヒット(検索結果)しました。
尖閣
登録番号などとともに、図形も一覧できます。 これは親切ですね。
ただし、「尖閣」の文字の入った商標はあるものの、「尖閣マグロ」がありません。

そこで、「センカク」とカタカナで検索してみます。
センカクで検索

するとコンドは10件ヒットしました。

センカク検索結果
ただし、千鶴、千角といった尖閣マグロとは関係なさそうな商標も検索されます。
また、「尖閣」、「尖閣カツオ」、「尖閣ハタ」はあるものの、「尖閣マグロ」が見当たりません。
どういうことでしょう。 「尖閣マグロ」は出願したものの、拒絶されたということでしょうか。

もう少し、別の角度から検索してみます。
「尖閣カツオ」は地域ブランド商標として、八重山漁業協同組合が出願人です。
ということは、「尖閣マグロ」も当然出願人は八重山漁業協同組合でしょう。
そこで、出願人から検索してみます。
商標出願人から検索
商標出願人から検索するには、メニュー上の商標⇒2.商標出願・登録情報を選択します。

出願人で検索[6]
出願人に?八重山漁業?として検索します。
尖閣マグロ[5]

すると検索結果で4件となり、

今度は「尖閣マグロ」「尖閣マチ」という尖閣ではヒットしなかった商標も出てきました。
マチというのは、なんだろう。
マチ画像検索

GOOGLEで検索すると、アカマチ、オナガ、ハナダイなどが出てきます。
おいしそうな魚だということがわかります。


というような感じで検索できます。
いろいろな方向から検索した方が良いのは、検索での常識ですね。
おそらくは、キーワード分類分けする際に、人が変わることで「センカク」という語を呼称に加えなかったのだと思います。
最初から「センカクマグロ」で検索すればヒットします。
そして、呼称を見るとセンカクマグロ,ヤエヤマギョギョーキョードークミアイ,ヤエヤママグロとなっています。つまりセンカクは入っていません。
データベースでの言葉の検索は、このようなくせを知ることが大事だと思います。

例:センカク? とすれば、センカクマグロも検索されます。


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IPWO 知財ネットオフィス

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